ANS-C01 上級 ANS

ロードバランサーの選定と設計 ALB・NLB・GWLB を要件から選び分ける

ANS-C01 では、Elastic Load Balancing の3種類をレイヤーと機能で正確に区別できるかが問われます。それぞれ得意な仕事が違うため、要件文のキーワードから逆引きできるようにしておきましょう。

覚え方は「L7で振り分ける・L4で速く通す・L3で検査に回す」

ALB はレイヤー7で、URLパスやホスト名、ヘッダーを見て振り分けます。NLB はレイヤー4で、TCPとUDPを超低レイテンシで通します。GWLB はレイヤー3で、トラフィックを仮想アプライアンスへ透過的に回します。この一言ずつを覚えれば、ほとんどの設問に答えられます。

それぞれの使いどころ

ALB は、コンテナのマイクロサービスをパスで振り分ける、Cognito や OIDC を使った認証をロードバランサー層で行う、Lambda をターゲットにする、といった用途に向きます。WAF を関連付けられるのもALBです。NLB は、秒間数百万リクエストに耐えたい、静的IPやElastic IPをリスナーに割り当てたい、UDPやMQTTなどHTTP以外を扱いたい、クライアントの送信元IPをそのままバックエンドに見せたい場合に選びます。PrivateLink のサービス提供側に置けるのもNLBです。GWLB は、サードパーティのファイアウォールやIDSを複数台スケールさせながらインラインで検査させたい場合に使い、GENEVEでカプセル化してパケットを原形のまま渡します。

観点ALBNLBGWLB
レイヤー7(HTTPとHTTPS)4(TCPとUDP)3(IP)
静的IP不可(Global Accelerator併用で可)可(AZごとに割当)エンドポイント経由
送信元IP保持X-Forwarded-Forヘッダーそのまま保持可完全に保持
WAF連携可不可不可
代表用途マイクロサービス、認証高スループット、PrivateLink仮想アプライアンス検査
試験ポイント 「ロードバランサーに固定IPが必要」という要件はNLBの指名買いです。どうしてもALBの機能が必要で固定IPも要る場合は、Global Accelerator の背後にALBを置く構成が定番の解になります。この組み合わせは頻出です。
よくある誤り ALB のクロスゾーン負荷分散は既定で有効、NLB は既定で無効(有効化するとAZ間のデータ転送料金が発生)という違いは実務でも試験でも問われます。「AZごとにターゲット数が偏っている」という記述を見たら、この設定を疑ってください。

チェックリスト

  • 3種類のロードバランサーを動作レイヤーで区別できる
  • NLB を選ぶ要件(固定IP・UDP・超高スループット)を挙げられる
  • ALB で WAF や OIDC 認証が使える点を説明できる
  • GWLB と GENEVE カプセル化の役割を説明できる
  • クロスゾーン負荷分散の既定値の違いを説明できる

まとめ

ロードバランサーは「L7で振り分け・L4で速く通す・L3で検査に回す」で覚え、固定IPとWAFの要件で最終判断します。 理解度の確認にはクイズが便利です。試験範囲や申し込みの最新情報はAWS認定 公式ページもあわせて確認してください。

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