ロードバランサーの選択 ALB・NLB・GWLBを要件から決める
ANS-C01では、Elastic Load Balancingの3タイプをどう使い分けるかが繰り返し問われます。「HTTPならALB」という覚え方だけでは、固定IPやプロトコル制約が絡んだ設問で必ず詰まります。この記事では要件から一意に選べる基準を整理します。
覚え方は「層・IP・検査」の3つの観点です。何層で判断したいのか(層)、接続先IPを固定する必要があるか(IP)、サードパーティ製アプライアンスを挟むのか(検査)。この3問で答えが決まります。
Application Load Balancer(レイヤー7)
HTTPヘッダー、ホスト名、パス、クエリ文字列、送信元IPなどでルーティングでき、Lambdaやコンテナのポート動的マッピングにも対応します。1つのドメインで複数のマイクロサービスへ振り分けたい、Cognito連携で認証を前段に置きたい、といった要件はALBです。AWS WAFを関連付けられるのもALBとCloudFrontだけである点は頻出です。
Network Load Balancer(レイヤー4)
TCP・UDP・TLSを扱い、数百万リクエスト毎秒を極めて低いレイテンシーで処理します。アベイラビリティーゾーンごとに静的IPを持ち、Elastic IPも割り当てられます。「接続先IPをファイアウォールに登録したい」「UDPを扱うゲームやIoTの通信を分散したい」「秒間数十万接続の急増がある」ならNLBです。送信元IPをそのままバックエンドに渡せる点も設計上の決め手になります。
Gateway Load Balancer(レイヤー3)
サードパーティ製のIPS・ファイアウォール仮想アプライアンス群を、GENEVEカプセル化により透過的に配置してスケールさせるための専用型です。「既存ベンダーの検査装置をVPCのインライン検査に入れたい」という要件で登場します。エンドポイントサービスとして公開し、ルートテーブルでトラフィックを引き込む構成が定番です。
| ALB | NLB | GWLB | |
|---|---|---|---|
| レイヤー | 7 | 4 | 3 |
| 静的IP | 不可 | ゾーンごとに可 | エンドポイント経由 |
| プロトコル | HTTP・HTTPS・gRPC | TCP・UDP・TLS | IPパケット全般 |
| WAF関連付け | 可 | 不可 | 不可 |
| 代表的な用途 | マイクロサービス振り分け | 低遅延・固定IP | 仮想アプライアンス検査 |
チェックリスト
- 3タイプのレイヤーと対応プロトコルを即答できる
- 固定IPが要件のときにNLBを選ぶ理由を説明できる
- クライアントIP保持の方式をタイプ別に説明できる
- GWLBとGENEVE、エンドポイント経由の経路設計を理解している
- クロスゾーン負荷分散の既定値がタイプで異なることを把握している
まとめ
ロードバランサーは「層・IP・検査」の3問で選べます。プロトコルと固定IPの要件を最初に確認するのが確実です。仕上げに クイズ で知識を定着させ、出題範囲の最新版は AWS認定 公式ページ で必ず確認してください。
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