エッジの防御設計 AWS WAF・Shield・Firewall Managerを層で組み合わせる
SCS-C02では、インターネットに公開するアプリケーションをどう守るかが問われます。この記事では、WAF・Shield・Firewall Managerの役割を、「層・規則・集中管理」の3つの観点で整理します。
覚え方は「層・規則・集中管理」の3つの観点
層は攻撃の種類です。ネットワーク層やトランスポート層のDDoSはShield、アプリケーション層のWeb攻撃はWAFが担当します。規則はWAFのWeb ACLのルール、集中管理は複数アカウントへのポリシー適用です。要件文の「SQLインジェクション」「大規模DDoS」「組織全体に適用」がそれぞれのサインです。
AWS Shield:DDoSの防御
Shield Standardは追加料金なしで自動的に有効で、一般的なネットワーク層の攻撃から保護します。Shield Advancedは有料で、高度な検知、攻撃中の専門チームによる支援、DDoSによるコスト増の返金(コスト保護)が加わります。大規模DDoSで売上への影響が大きいサービスや、攻撃時の専門家の支援が必要な要件ではAdvancedを選びます。
AWS WAF:アプリケーション層の防御
WAFはCloudFront・ALB・API Gateway・AppSync・Cognitoユーザープールにアタッチできます。AWSマネージドルールグループで一般的な攻撃(SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティングなど)を防ぎ、レートベースルールで特定IPからの過剰なリクエストを制限します。CloudFront用のWeb ACLは米国東部(バージニア北部)で作成する点は試験の定番です。
Firewall Manager:組織への集中管理
Organizations配下の全アカウントに、WAFルール、Shield Advanced、セキュリティグループ、Network Firewall、Route 53 Resolver DNS Firewallのポリシーを一括で適用し、新しいリソースも自動で対象にします。「アカウントが増えても同じ防御を強制したい」ときの答えです。
| サービス | 守る層 | 選ぶ要件の例 |
|---|---|---|
| Shield Standard | ネットワーク・トランスポート層 | 追加料金なしの基本的なDDoS保護 |
| Shield Advanced | 同上(高度) | 専門チームの支援とコスト保護が必要 |
| AWS WAF | アプリケーション層 | SQLインジェクションやレート制限 |
| Firewall Manager | 集中管理 | 組織全体に防御ポリシーを強制 |
チェックリスト
- Shield StandardとAdvancedの違いを言える
- WAFをアタッチできるリソースを列挙できる
- CloudFront用Web ACLの作成リージョンを答えられる
- Firewall Managerが管理できるポリシーの種類を説明できる
まとめ
エッジ防御は「層・規則・集中管理」で整理し、DDoSはShield、Web攻撃はWAF、組織展開はFirewall Managerと覚えましょう。 理解度の確認にはクイズが便利です。試験範囲や申し込みの最新情報はAWS認定 公式ページもあわせて確認してください。
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