DOP-C02 中級 DOP

オブザーバビリティの設計 CloudWatch RUMとX-Rayでユーザー体験を可視化する

本記事はDOP(DevOps Engineer Professional)を目指す方向けに、アプリケーションの内部と利用者側の両面から状態を可視化するオブザーバビリティ設計を解説します。試験では、障害の切り分けに必要な情報をどのサービスで収集するかを選ぶ力が問われます。

覚え方のフレームは3つの観点です。視点(サーバー側かブラウザ側か)・追跡(1件のリクエストを追う)・集約(横断的に可視化する)。

視点 CloudWatch RUMでブラウザ側を見る

CloudWatch RUM(Real User Monitoring)は実際の利用者のブラウザにJavaScriptを組み込み、ページの読み込み時間やJavaScriptエラー、地域ごとの体験差を収集します。サーバー側のメトリクスは正常なのに、一部の利用者から表示が遅いと申告があるような要件ではRUMで実際のブラウザ側の挙動を確認します。

追跡 X-Rayで1件のリクエストを追う

X-Rayはリクエストが複数のサービス(API Gateway、Lambda、DynamoDBなど)を通過する経路をトレースとして記録し、どのサービスで遅延やエラーが発生したかをセグメント単位で特定できます。マイクロサービス構成でどのコンポーネントがボトルネックかを特定したい要件で選びます。

集約 CloudWatchダッシュボードとアラーム

RUMとX-Rayのデータもメトリクスとしてダッシュボードに集約でき、しきい値超過時にはCloudWatchアラームからSNS通知やEventBridge経由の自動対応につなげられます。ユーザー体験の劣化を検知したら自動でオンコール担当に通知したい要件ではこの組み合わせを使います。

サービス取得する視点選ぶ要件
CloudWatch RUM実際の利用者のブラウザ側の体験表示速度や地域差の申告を確認したい
AWS X-Rayサービス間のリクエストの経路と遅延どのコンポーネントが遅いか特定したい
CloudWatch Logs Insightsログの内容そのものエラーメッセージの詳細を調べたい
試験ポイント RUMは「利用者の体験」、X-Rayは「システム内部の経路」を可視化するもので、対象が異なります。両者を併用して初めて利用者は遅いと感じているが原因はどのサービスかまで特定できる点が出題されやすいです。

チェックリスト

  • CloudWatch RUMが収集する情報の種類を説明できる
  • X-Rayのトレースとセグメントの関係を説明できる
  • RUMとX-Rayを併用する典型シナリオを説明できる
  • アラームから自動対応につなげる構成を説明できる

まとめ

オブザーバビリティは「視点・追跡・集約」の3観点で捉え、RUMで利用者側、X-Rayでシステム内部を可視化し、アラームで自動対応につなげるのが定石です。この記事の理解度はクイズで確認し、最新の試験範囲はAWS認定 公式ページで確認しましょう。

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