データ移行とハイブリッドストレージ DataSync・Storage Gateway・Snowの使い分け
SAA-C03では、オンプレミスのデータをAWSへ運ぶ、あるいは両者を繋いだまま使い続ける構成がよく出題されます。似た役割のサービスが並ぶため、選択の決め手を明確にしておくことが得点に直結します。
覚え方は「回線・期間・移行後の使い方」の3つの観点です。回線で運べるか、いつまでに終える必要があるか、移行後もオンプレミスから使い続けるのか。この3問で答えが決まります。
回線で運ぶ:AWS DataSync
オンプレミスのNFSやSMB共有、HDFS、他社オブジェクトストレージからS3・EFS・FSxへ、専用エージェントが並列転送します。整合性チェック、増分転送、スケジュール実行を備え、「毎晩バックアップをS3へ同期したい」「数十TBを1回線で数日以内に運びたい」という要件に向きます。帯域の上限を設定して業務通信を圧迫しない運用も可能です。
回線で運べない:Snowファミリー
回線が細い、または数百TB以上で現実的な期間に終わらない場合は、物理デバイスによるオフライン移送を選びます。目安は「今の帯域で計算した所要日数が許容期間を超えるかどうか」です。Snowball Edgeはストレージ最適化とコンピュート最適化があり、後者は現地でのデータ前処理や機械学習推論にも使えます。
移行後も使い続ける:AWS Storage Gateway
移行して終わりではなく、オンプレミスのアプリからそのままAWSのストレージを使いたい場合はStorage Gatewayです。用途で3タイプに分かれます。
| タイプ | 見え方 | 使いどころ |
|---|---|---|
| S3 File Gateway | NFS・SMB共有 | 既存アプリを改修せずファイルをS3に置きたい |
| FSx File Gateway | SMB共有 | WindowsファイルサーバーをFSxに集約しつつ低遅延アクセス |
| Volume Gateway | iSCSIブロック | オンプレのブロックボリュームをS3にバックアップ |
| Tape Gateway | 仮想テープライブラリ | 物理テープ運用をGlacierへ置き換えたい |
選択のフローチャート
まず「移行後もオンプレミスから使い続けるか」を確認します。使い続けるならStorage Gateway。使い続けないなら次に回線で期間内に運べるかを判断し、運べるならDataSync、運べないならSnowファミリーです。この順で考えれば迷いません。
チェックリスト
- DataSyncが対応するソースと転送先を挙げられる
- オンラインとオフライン移送の判断基準を数量的に説明できる
- Storage Gateway 4タイプの見え方と用途を区別できる
- 移行後の利用継続の有無で選択が変わることを理解している
- S3ライフサイクルと組み合わせた長期保管の設計ができる
まとめ
データ移行は「回線・期間・移行後の使い方」で選びます。継続利用があるならStorage Gatewayという分岐を最初に置くのがコツです。仕上げに クイズ で知識を定着させ、出題範囲の最新版は AWS認定 公式ページ で必ず確認してください。
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