脆弱性管理とパッチ運用 InspectorとPatch Managerで継続的に守る
SCS-C02では「脆弱性をどう継続的に見つけ、どう安全に塞ぐか」という運用の流れが問われます。単発のスキャンではなく、検出から修正、報告までを自動化する設計が求められます。
覚え方は「見つける・直す・示す」の3つの観点です。継続検出はInspector、修正の適用はPatch Manager、監査への説明はSecurity HubとConfig。この3点で全体像を掴みます。
見つける:Amazon Inspector
Inspectorは有効化するだけでEC2、Amazon ECRのコンテナイメージ、Lambda関数を継続的にスキャンし、CVEに基づく脆弱性を検出します。旧世代と違い定期実行の設定は不要で、新しいインスタンスが起動した瞬間や、イメージがプッシュされた瞬間に自動でスキャンされます。SSM Agentを通じて情報を収集するため、対象がSystems Managerの管理下にあることが前提です。
結果には、ネットワーク到達性を加味したInspectorスコアが付きます。同じCVEでも、インターネットから到達できるインスタンスの方が優先度が高く出るため、「限られた工数でどこから直すか」の判断材料になります。
直す:Systems Manager Patch Manager
パッチベースラインで「重要度がCriticalのセキュリティ更新は公開7日後に自動承認」といったルールを定義し、パッチグループとメンテナンスウィンドウで適用タイミングを制御します。本番環境は業務時間外、開発環境は即時、という段階適用が定番の構成です。スキャンのみのモードもあり、まず適用状況を可視化してから展開できます。
| 目的 | 使うもの | ポイント |
|---|---|---|
| OSとアプリの脆弱性検出 | Amazon Inspector | 継続スキャン・到達性を加味したスコア |
| コンテナイメージの検査 | Inspector(ECR連携) | プッシュ時と再スキャンの両方に対応 |
| OSパッチの適用 | SSM Patch Manager | ベースラインとメンテナンスウィンドウで統制 |
| 設定逸脱の継続監視 | AWS Config | 必須パッチ適用やエージェント導入をルール化 |
| 結果の集約と報告 | AWS Security Hub | 複数サービスの検出結果を統一形式で一元管理 |
示す:集約と自動対応
Inspectorの検出結果はSecurity Hubへ自動連携され、Security Hubの結果はEventBridgeでイベント化できます。重大な検出が出たらLambdaやSSM Automationを起動し、該当インスタンスをセキュリティグループで隔離してからパッチを当てる、といった自動対応が組めます。監査には、AWS Configの記録とSecurity Hubのコンプライアンススコアを証跡として示すのが定石です。
チェックリスト
- Inspectorの対象リソースと継続スキャンの仕組みを説明できる
- Inspectorスコアが到達性を加味することを理解している
- パッチベースラインと自動承認ルールを設計できる
- メンテナンスウィンドウで環境別に適用時期を分けられる
- Security HubとEventBridgeによる自動対応の流れを説明できる
まとめ
脆弱性管理は「見つける・直す・示す」を自動で回す設計が要点です。検出と修正が別サービスである点を必ず押さえてください。仕上げに クイズ で知識を定着させ、出題範囲の最新版は AWS認定 公式ページ で必ず確認してください。
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