EC2購入オプションの選び方 要件からコンピュートのコストを最適化する
SAA-C03では「同じ処理を、より安く」という設問が必ず出ます。鍵になるのがEC2の購入オプションです。この記事では、ワークロードの性質からオンデマンド・Savings Plans・リザーブド・スポットを選び分ける判断軸を身につけます。
覚え方は「いつ動くか・止まってよいか・どれだけ続くか」の3つの観点です。常時稼働なら割引契約、中断してよいならスポット、読めない突発ならオンデマンド。この3問に答えるだけで正解の大半に到達できます。
4つの購入オプションと使いどころ
オンデマンド
秒単位課金で契約不要。需要が読めない立ち上げ期や、月に数時間だけ動く検証環境に向きます。基準価格なので、他のオプションはここからの割引率で比較します。
Savings Plans とリザーブドインスタンス
1年または3年、一定の利用額(時間あたりのドル額)を約束することで最大72パーセント前後の割引を得ます。24時間動き続ける本番Webサーバーやデータベースが対象です。Compute Savings Plansはリージョンやインスタンスファミリー、さらにLambdaやFargateまで横断して適用されるため柔軟性が高く、EC2 Instance Savings Plansやスタンダードリザーブドは柔軟性を捨てる代わりに割引率が上がります。
スポットインスタンス
余剰キャパシティを最大90パーセント引きで使えますが、2分前の通知で回収されます。動画エンコード、CI用のビルドワーカー、機械学習の学習ジョブなど中断して再実行できる処理が適します。複数インスタンスタイプとアベイラビリティーゾーンを指定するキャパシティ最適化配分と組み合わせるのが定石です。
Dedicated Host
物理サーバーを占有し、ソケット数やコア数に紐づく持ち込みライセンスに対応します。ライセンス条件やコンプライアンスで物理占有が必須のときだけ選びます。
| オプション | 割引の目安 | 中断 | 向くワークロード |
|---|---|---|---|
| オンデマンド | なし | なし | 需要が読めない・短期の検証 |
| Savings Plans | 最大72パーセント前後 | なし | 常時稼働の本番環境 |
| リザーブドインスタンス | 最大72パーセント前後 | なし | 構成が固定された定常負荷 |
| スポット | 最大90パーセント | あり(2分前通知) | 中断可能なバッチ・ビルド |
チェックリスト
- 4つの購入オプションの割引率と制約を説明できる
- Compute Savings PlansとEC2 Instance Savings Plansの違いが分かる
- スポットが使える条件と中断対策(チェックポイント)を挙げられる
- Auto Scalingでオンデマンドとスポットを混在させる構成を説明できる
- キャパシティ予約と請求割引の違いを区別できる
まとめ
購入オプションは「常時稼働は契約割引、中断可はスポット、読めない分だけオンデマンド」の3層で考えると迷いません。仕上げに クイズ で知識を定着させ、出題範囲の最新版は AWS認定 公式ページ で必ず確認してください。
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