ネットワークIP設計とスケール IPAMとCloud WANで大規模ネットワークを一元管理する
本記事はANS(Advanced Networking Specialty)を目指す方向けに、多数のVPCやリージョンにまたがる環境でのIPアドレス設計とネットワークのスケール戦略を解説します。試験では、将来の拡張を見据えたCIDR設計と一元管理の仕組みが問われます。
覚え方のフレームは3つの観点です。割当(重複なくCIDRを配る)・可視化(利用状況を把握する)・拡張(グローバルにネットワークを広げる)。
割当 IPAMによる階層的なCIDR管理
VPC IP Address Manager(IPAM)はプールを階層的に定義し、上位プールから下位プールへCIDRを自動割り当てすることで複数アカウント・複数リージョンでの重複を防ぎます。新規VPC作成のたびに手作業でCIDR台帳を確認する運用をなくしたい要件ではIPAMを導入します。
可視化 使用率の一元監視
IPAMは各プールやVPCのCIDR使用率をダッシュボードで可視化し、枯渇が近いプールを事前に把握できます。組織全体でIPアドレスの枯渇リスクを定期的にレビューしたい要件ではIPAMのモニタリング機能を活用します。
拡張 Cloud WANでグローバルネットワークへ
拠点やVPCの数が増えてTransit Gatewayのピアリング管理が複雑化してきた場合、AWS Cloud WANでコアネットワークポリシーとしてセグメントやルーティングを宣言的に定義し、グローバルなネットワーク全体をコードで一元管理できます。複数リージョンにまたがる拠点数が多く、変更をポリシーとしてレビューしながら適用したい要件ではCloud WANを選びます。
| サービス | 主な役割 | 選ぶ要件 |
|---|---|---|
| IPAM | アドレス空間(CIDR)の管理 | 重複のない割当と使用率の可視化 |
| Transit Gateway単体 | リージョン内のハブ機能 | 比較的シンプルな接続構成 |
| Cloud WAN | 経路とポリシーのグローバル管理 | 拠点数が多くポリシーで一元管理したい |
チェックリスト
- IPAMの階層的なプール設計の考え方を説明できる
- IPAMで使用率を可視化するメリットを説明できる
- Cloud WANのコアネットワークポリシーの役割を説明できる
- IPAMとCloud WANの役割の違いを区別できる
まとめ
ネットワークIP設計は「割当・可視化・拡張」の3観点で捉え、IPAMで台帳管理を自動化し、規模が拡大したらCloud WANでポリシーベースの一元管理へ移行するのが定石です。この記事の理解度はクイズで確認し、最新の試験範囲はAWS認定 公式ページで確認しましょう。
ANS(高度なネットワーキング) におすすめの教材
AWS認定 高度なネットワーキング−専門知識(ANS-C01)完全対応テキスト
要点整理から攻略する AWS認定 高度なネットワーキング−専門知識
AWS認定ANS(ANS-C01)実践問題集(図解付き・220問)
AWS認定ANS 演習テスト(日本語)
本セクションにはAmazonアソシエイト・Udemyアフィリエイトのリンクが含まれます。