ANS-C01 上級 ANS

ネットワークIP設計とスケール IPAMとCloud WANで大規模ネットワークを一元管理する

本記事はANS(Advanced Networking Specialty)を目指す方向けに、多数のVPCやリージョンにまたがる環境でのIPアドレス設計とネットワークのスケール戦略を解説します。試験では、将来の拡張を見据えたCIDR設計と一元管理の仕組みが問われます。

覚え方のフレームは3つの観点です。割当(重複なくCIDRを配る)・可視化(利用状況を把握する)・拡張(グローバルにネットワークを広げる)

割当 IPAMによる階層的なCIDR管理

VPC IP Address Manager(IPAM)はプールを階層的に定義し、上位プールから下位プールへCIDRを自動割り当てすることで複数アカウント・複数リージョンでの重複を防ぎます。新規VPC作成のたびに手作業でCIDR台帳を確認する運用をなくしたい要件ではIPAMを導入します。

可視化 使用率の一元監視

IPAMは各プールやVPCのCIDR使用率をダッシュボードで可視化し、枯渇が近いプールを事前に把握できます。組織全体でIPアドレスの枯渇リスクを定期的にレビューしたい要件ではIPAMのモニタリング機能を活用します。

拡張 Cloud WANでグローバルネットワークへ

拠点やVPCの数が増えてTransit Gatewayのピアリング管理が複雑化してきた場合、AWS Cloud WANでコアネットワークポリシーとしてセグメントやルーティングを宣言的に定義し、グローバルなネットワーク全体をコードで一元管理できます。複数リージョンにまたがる拠点数が多く、変更をポリシーとしてレビューしながら適用したい要件ではCloud WANを選びます。

サービス主な役割選ぶ要件
IPAMアドレス空間(CIDR)の管理重複のない割当と使用率の可視化
Transit Gateway単体リージョン内のハブ機能比較的シンプルな接続構成
Cloud WAN経路とポリシーのグローバル管理拠点数が多くポリシーで一元管理したい
よくある誤り IPAMは「アドレス空間の管理」、Cloud WANは「経路とポリシーの管理」という役割の違いがあります。IPアドレスが重複しないように配ることと、配られたネットワーク同士をどう接続するかは別レイヤーの課題である点を混同しないでください。

チェックリスト

  • IPAMの階層的なプール設計の考え方を説明できる
  • IPAMで使用率を可視化するメリットを説明できる
  • Cloud WANのコアネットワークポリシーの役割を説明できる
  • IPAMとCloud WANの役割の違いを区別できる

まとめ

ネットワークIP設計は「割当・可視化・拡張」の3観点で捉え、IPAMで台帳管理を自動化し、規模が拡大したらCloud WANでポリシーベースの一元管理へ移行するのが定石です。この記事の理解度はクイズで確認し、最新の試験範囲はAWS認定 公式ページで確認しましょう。

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