デプロイ戦略の選び方 インプレース・ブルーグリーン・カナリアをリスクとコストで選ぶ
DOP-C02 では「この要件ならどのデプロイ方式か」「その方式をどのサービスで実現するか」の2段構えで問われます。方式ごとの切り戻し速度とコストの関係を押さえておけば、選択肢は素早く絞れます。
覚え方は「切り戻し速度・追加コスト・影響範囲」
デプロイ方式の比較軸はこの3つです。切り戻しの速さは障害時に何分で戻せるか、追加コストは本番環境を二重に持つかどうか、影響範囲は問題が起きたとき何パーセントの利用者に及ぶか。要件文の「ダウンタイムなし」「数分以内にロールバック」「コストは抑えたい」という言葉がそのまま判断材料になります。
方式ごとの使いどころ
インプレースは既存インスタンスを順に置き換える方式で、追加コストはかかりませんが切り戻しは再デプロイになります。ローリング更新(Auto Scaling グループの Instance Refresh、ECS のローリング更新)が代表例です。ブルーグリーンは新環境を丸ごと立ち上げ、ロードバランサーのターゲットグループを切り替えます。切り戻しは向き先を戻すだけで数秒のため、金融系など失敗コストが高いシステムに向きますが、切り替え中は環境が2組動くためコストは約2倍です。カナリアは新バージョンに10パーセントだけ流して数分観察し、問題なければ残りを移します。エラー率の悪化をCloudWatchアラームで検知して自動停止できるため、影響範囲を最小化したい場合に選びます。
| 方式 | 切り戻し | 追加コスト | 代表的な実現手段 |
|---|---|---|---|
| インプレース(ローリング) | 再デプロイが必要 | なし | ECSローリング、Instance Refresh |
| ブルーグリーン | 向き先を戻すだけ(数秒) | 一時的に約2倍 | CodeDeploy、ELBターゲットグループ切替 |
| カナリア | 残りを止めるだけ | わずか | CodeDeploy Lambda、Route 53 加重 |
| リニア | 段階的に停止 | わずか | CodeDeploy の Linear 設定 |
チェックリスト
- 3方式を切り戻し速度と追加コストで比較できる
- CodeDeploy の Canary と Linear の違いを説明できる
- アラーム連携による自動ロールバックの構成を説明できる
- ブルーグリーンでのスキーマ後方互換の必要性を説明できる
- ECS と Lambda それぞれの重み付け切り替え方法を挙げられる
まとめ
デプロイ方式は「切り戻し速度・追加コスト・影響範囲」で選び、アラーム連携の自動ロールバックまで含めて設計するのが定石です。 理解度の確認にはクイズが便利です。試験範囲や申し込みの最新情報はAWS認定 公式ページもあわせて確認してください。
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