SCS-C02 スペシャリスト SCS

インシデント対応とフォレンジック 検知から隔離・調査までの手順を設計する

SCS-C02 の出題領域には「インシデントレスポンス」が明確に含まれており、単なるサービス名の暗記ではなく手順の正しい順番が問われます。侵害されたEC2インスタンスへの対応を例に、標準的な流れを押さえましょう。

覚え方は「検知・封じ込め・保全・復旧」

インシデント対応は4段階です。検知=GuardDuty や Security Hub が異常を知らせる、封じ込め=被害の拡大を止める、保全=調査のために証拠を壊さず確保する、復旧=クリーンな状態に戻す。試験では「最初に取るべき行動は」という聞き方で、封じ込めと保全の順番が問われます。

各段階の具体的な打ち手

封じ込めでは、インスタンスを停止するのではなく、通信を遮断する隔離用セキュリティグループ(インバウンドもアウトバウンドも許可なし)に付け替え、Auto Scaling グループからデタッチします。停止するとメモリ上の証拠が失われるためです。保全では、EBSスナップショットを取得し、可能ならメモリダンプを先に採取します。インスタンスプロファイルのロールは、セッションを無効化するために信頼ポリシーを差し替えるかポリシーをデタッチします。調査は、スナップショットから作成したボリュームを解析用の別アカウントのインスタンスにアタッチして行い、CloudTrail と VPCフローログ、Amazon Detective で関連する挙動をたどります。

段階やること使うもの
検知異常な挙動やAPIを検出GuardDuty、Security Hub、CloudTrail Insights
封じ込め通信遮断とASGからの切り離し隔離用セキュリティグループ、EC2 API
保全証拠の確保EBSスナップショット、メモリダンプ、S3 Object Lock
調査関連する挙動の追跡Amazon Detective、Athena でのログ分析
復旧クリーンなAMIから再構築Systems Manager、CloudFormation
試験ポイント 自動化の定番構成は、GuardDuty の検出結果を EventBridge ルールで受け、Lambda や Systems Manager Automation で隔離用セキュリティグループへ付け替えるという流れです。「人手を介さず数分で封じ込めたい」という要件を見たらこの構成を選びます。
よくある誤り 「まずインスタンスを終了する」「まずスナップショットを削除して被害を消す」は誤りです。証拠保全ができなくなり、根本原因の特定も再発防止もできません。また、調査用ログを置くS3バケットには Object Lock を掛け、攻撃者による証跡削除を防ぐ設計もあわせて問われます。

チェックリスト

  • インシデント対応の4段階を順番に言える
  • 停止ではなく隔離を選ぶ理由(メモリ証拠の保全)を説明できる
  • EventBridge と Lambda による自動隔離の構成を描ける
  • 解析は別アカウントで行うという原則を説明できる
  • 証跡保護に S3 Object Lock を使う理由を説明できる

まとめ

インシデント対応は「検知・封じ込め・保全・復旧」の順番が命で、証拠を壊さない手順を選べるかが分かれ目です。 理解度の確認にはクイズが便利です。試験範囲や申し込みの最新情報はAWS認定 公式ページもあわせて確認してください。

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