障害の影響範囲を絞る設計 アカウント分割・セル型アーキテクチャ・シャッフルシャーディング
SAPでは「1つの障害や侵害が全体に波及しない」ことを求める設問が出ます。キーワードは影響範囲(ブラストラディウス)の最小化です。
覚え方:3つの境界
- アカウント境界:権限、請求、クォータを分離
- ネットワーク境界:VPCやサブネットで通信を分離
- ワークロード境界:セルや顧客単位で処理を分離
具体的な設計パターン
アカウント分割:本番と開発を別アカウントにし、SCPで統制します。サービスクォータはアカウント単位なので、1チームの使いすぎが他チームを止めません。使いどころは、規制対象ワークロードの隔離や、請求の部門別分離です。
セル型アーキテクチャ:同じ構成のスタック(セル)を複数並べ、顧客をセルに割り当てます。1つのセルで障害が起きても影響は一部の顧客に限定されます。前段のルーターは薄く保ちます。
シャッフルシャーディング:顧客ごとに複数のサーバー組み合わせを割り当て、問題のある顧客が全員に影響する確率を下げる手法です。Route 53はこの考え方で設計されています。
| 手法 | 分離の単位 | 効果 |
|---|---|---|
| アカウント分割 | 権限・クォータ・請求 | 侵害やクォータ枯渇の局所化 |
| セル型 | 顧客グループ | 障害・デプロイ失敗の局所化 |
| シャッフルシャーディング | 顧客ごとの組み合わせ | 悪影響を与える顧客の影響を最小化 |
試験ポイント 「一部の顧客だけに影響を限定したい」ならセル型、「権限とクォータを分けたい」ならアカウント分割です。
よくある誤り マルチAZは可用性を高めますが、ソフトウェアのバグや過負荷のようなアプリケーション起因の障害の影響範囲は小さくなりません。
チェックリスト
- アカウントがクォータと権限の境界である点を説明できる
- セル型の考え方とルーターを薄く保つ理由を言える
- シャッフルシャーディングの目的を説明できる
- マルチAZでは防げない障害の種類を挙げられる
まとめ
影響範囲を3つの境界で切り分けると、設計意図が選択肢から読み取れます。 理解度はクイズで確認し、最新の出題範囲はAWS認定 公式ページで確認しましょう。
SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル) におすすめの教材
書籍
AWS認定資格試験テキスト&問題集 ソリューションアーキテクト − プロフェッショナル 改訂第2版
テキスト&問題集
AWS教科書 ソリューションアーキテクトプロフェッショナル テキスト&問題集[SAP-C02]
Udemy・講座
AWS認定SAP(SAP-C02)対策トレーニング
Udemy・模試
AWS認定SAP 本番模試(6回分/450問)
本セクションにはAmazonアソシエイト・Udemyアフィリエイトのリンクが含まれます。