SAP-C02 上級 SAP

障害の影響範囲を絞る設計 アカウント分割・セル型アーキテクチャ・シャッフルシャーディング

SAPでは「1つの障害や侵害が全体に波及しない」ことを求める設問が出ます。キーワードは影響範囲(ブラストラディウス)の最小化です。

覚え方:3つの境界

  • アカウント境界:権限、請求、クォータを分離
  • ネットワーク境界:VPCやサブネットで通信を分離
  • ワークロード境界:セルや顧客単位で処理を分離

具体的な設計パターン

アカウント分割:本番と開発を別アカウントにし、SCPで統制します。サービスクォータはアカウント単位なので、1チームの使いすぎが他チームを止めません。使いどころは、規制対象ワークロードの隔離や、請求の部門別分離です。

セル型アーキテクチャ:同じ構成のスタック(セル)を複数並べ、顧客をセルに割り当てます。1つのセルで障害が起きても影響は一部の顧客に限定されます。前段のルーターは薄く保ちます。

シャッフルシャーディング:顧客ごとに複数のサーバー組み合わせを割り当て、問題のある顧客が全員に影響する確率を下げる手法です。Route 53はこの考え方で設計されています。

手法分離の単位効果
アカウント分割権限・クォータ・請求侵害やクォータ枯渇の局所化
セル型顧客グループ障害・デプロイ失敗の局所化
シャッフルシャーディング顧客ごとの組み合わせ悪影響を与える顧客の影響を最小化
試験ポイント 「一部の顧客だけに影響を限定したい」ならセル型、「権限とクォータを分けたい」ならアカウント分割です。
よくある誤り マルチAZは可用性を高めますが、ソフトウェアのバグや過負荷のようなアプリケーション起因の障害の影響範囲は小さくなりません。

チェックリスト

  • アカウントがクォータと権限の境界である点を説明できる
  • セル型の考え方とルーターを薄く保つ理由を言える
  • シャッフルシャーディングの目的を説明できる
  • マルチAZでは防げない障害の種類を挙げられる

まとめ

影響範囲を3つの境界で切り分けると、設計意図が選択肢から読み取れます。 理解度はクイズで確認し、最新の出題範囲はAWS認定 公式ページで確認しましょう。

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