SAPのためのFinOps実践|Cost and Usage Reportとタグでコスト可視化基盤を作る
複数事業部門・数百アカウントを持つ組織では、コスト最適化の前に「誰が何にいくら使っているか」を正確に可視化する基盤が必要です。「詳細データの収集」「タグによる分類」「レポートと予算管理」の3つの観点で設計力を身につけましょう。
Cost and Usage Report(CUR)の役割
CURは時間単位・リソース単位の詳細な利用状況とコストをS3に出力し、AthenaやQuickSightで柔軟に分析できます。標準のコストエクスプローラーでは粒度が足りない場合や、部門別のチャージバックを厳密に計算したい場合に使います。
コスト配分タグとCost Categories
リソースにコスト配分タグ(プロジェクト名や環境名など)を付与して有効化すると、タグ単位でコストを集計できます。買収した子会社のアカウントなどタグ付けが徹底できていない環境では、アカウントIDやサービス名などのルールでコストをグルーピングするCost Categoriesを使い、暫定的に可視化します。
予算とアラート
AWS Budgetsで予算超過やSavings Plansのカバレッジ低下を検知し、Chatbot等を通じて担当チームへ通知します。
| 手段 | 粒度 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| コストエクスプローラー | サービス・アカウント単位 | 概況の把握 |
| CUR + Athena | リソース・時間単位 | 厳密なチャージバック |
| Cost Categories | ルールベースのグルーピング | タグ未整備な環境の暫定可視化 |
試験ポイント コスト配分タグは有効化した時点から適用され、過去に遡ってタグ付けできない点に注意しましょう。
チェックリスト
- CURで得られる粒度を説明できる
- コスト配分タグとCost Categoriesの使い分けができる
- AWS Budgetsによる予算超過検知の仕組みを理解している
- 部門別チャージバックの設計ポイントを説明できる
コスト最適化はまず可視化から。クイズで理解を確認し、詳細はAWS認定 公式ページも参照してください。
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