VPNとDirect Connectの冗長化設計 CloudHubとBGP優先制御で回復性を確保する
本記事はANS試験対策として、複数拠点やバックアップ回線を含むハイブリッド接続の冗長化設計を解説します。試験では、複数拠点間の通信要件や優先順位の制御方法が問われます。
覚え方のフレームは3つの観点です。集約(複数拠点をまとめる)・優先(経路の優先順位を決める)・切替(障害時の挙動を制御する)。
集約 AWS VPN CloudHubによる複数拠点接続
複数の拠点からそれぞれ異なるVPN接続でVirtual Private Gatewayに接続し、拠点間通信も含めてハブアンドスポーク型で実現する構成をVPN CloudHubと呼びます。複数拠点間の通信も含めて安価に開始したい要件では、Direct Connectの敷設を待たずにVPN CloudHubから着手できます。
優先 BGPによる経路優先制御
Direct ConnectとVPNを併用する場合、BGPのAS_PATHプリペンドやローカルプリファレンスで経路の優先順位を制御できます。通常時はDirect Connectを優先し、専用線の障害時にのみVPN経路へフェイルオーバーさせたい要件では、VPN側の経路をあえて長く見せる調整を行います。
切替 Direct Connectの冗長構成
単一のDirect Connect接続はロケーションやデバイス単位の単一障害点になり得るため、要求される回復性のレベルに応じて複数ロケーション・複数デバイスへの接続を設計します。専用線のみで最高レベルの回復性を確保したい要件ではMax Resiliencyモデルの4本構成を検討し、コストを抑えつつ最低限の冗長性を持たせたい場合はVPNをバックアップ回線とする構成を選びます。
| 構成 | 帯域・遅延の一貫性 | 選ぶ要件 |
|---|---|---|
| Direct Connect単独 | 高い | 専用線のみで運用でき障害許容度が低くてよい |
| Direct Connect+VPNバックアップ | 専用線側は高い(平常時) | コストを抑えつつ最低限の冗長性が欲しい |
| VPN CloudHub | 専用線より低い | 複数拠点をまず安価に接続したい |
チェックリスト
- VPN CloudHubで複数拠点をハブアンドスポーク型に接続する仕組みを説明できる
- BGPのAS_PATHプリペンドによる経路優先制御を説明できる
- Direct ConnectとVPNを組み合わせたフェイルオーバー構成を説明できる
- Max Resiliencyモデルとバックアップ回線構成の違いを区別できる
まとめ
ハイブリッド接続の冗長化は「集約・優先・切替」の3観点で設計し、拠点数と要求回復性に応じてVPN CloudHub、BGP優先制御、Direct Connectの多重化を組み合わせるのが定石です。この記事の理解度はクイズで確認し、最新の試験範囲はAWS認定 公式ページで確認しましょう。
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