Network Load Balancerの設計詳細 クライアントIP保持・クロスゾーン負荷分散・TLS終端・固定IP
NLBは、極めて低いレイテンシーと高スループットでTCP・UDP・TLSを処理するレイヤー4のロードバランサーです。ANS試験では、ALBとの違いだけでなく、クライアントIPの扱いやAZ間の分散といった細かな挙動が問われます。
覚え方:NLB設計の3つの観点
- クライアントIP:ターゲットから送信元IPが見えるか
- AZ間の分散:クロスゾーン負荷分散の有無と料金
- 固定IPとTLS:AZごとの固定IP、TLSの終端場所
クライアントIPの保持
インスタンスをターゲットにした場合、既定でクライアントの送信元IPがそのままターゲットに届きます。IPアドレスをターゲットにした場合や一部の構成では送信元IPが保持されないことがあり、アプリで送信元IPが必要なときはクライアントIP保持の設定やプロキシプロトコルv2を使います。
クロスゾーン負荷分散
NLBの既定ではクロスゾーン負荷分散は無効で、各AZのノードは自AZのターゲットだけに分散します。ターゲット数がAZ間で偏る場合は、クロスゾーンを有効にして均等化できますが、AZ間のデータ転送料金が発生する点に注意が必要です。
固定IPとTLS終端
NLBはAZごとにElastic IPを割り当てられ、取引先のFWで許可リストに登録したいときに役立ちます。TLSリスナーを設定してNLBで終端し、ACMの証明書を使うことも可能です。
| 項目 | NLBの特徴 |
|---|---|
| プロトコル | TCP・UDP・TLS |
| IPアドレス | AZごとに固定(Elastic IP)が可能 |
| クロスゾーン | 既定は無効(有効化は可能) |
| 送信元IP | インスタンスターゲットでは既定で保持 |
| PrivateLink | エンドポイントサービスの前段に利用 |
試験ポイント 固定IPアドレスが必須、UDPや非HTTPのプロトコル、極端に低いレイテンシーの要件にはNLBを選びます。HTTPのパスルーティングが必要ならALBです。
よくある誤り ALBと違い、NLBは既定でAZ間の均等分散を行いません。ターゲット数に偏りがあると負荷が偏る点が頻出の落とし穴です。
チェックリスト
- NLBが対応するプロトコルを挙げられる
- クロスゾーン負荷分散が既定で無効である理由と注意点を説明できる
- クライアントIPを保持する方法を説明できる
- 固定IPが必要な要件でNLBを選べる
まとめ
NLBは、固定IP・低レイテンシー・非HTTPの要件で強みを発揮します。クロスゾーンとクライアントIPの挙動を押さえておきましょう。 知識が定着したら、クイズで理解度を確認しましょう。最新の試験情報はAWS認定 公式ページで確認できます。
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