SAP-C02 上級 SAP

VPC共有とTransit Gatewayの使い分け 共有サブネットで多数アカウントのネットワークを簡素化する

アカウントを増やすたびにVPCも増やすと、Transit Gatewayのアタッチメントやルート、CIDR管理が膨らみます。SAP試験では、組織全体のネットワークを少ない運用負荷で設計する力が問われ、その選択肢の1つがVPC共有です。

覚え方:マルチアカウントのネットワーク設計の3つの観点

  • 誰がネットワークを持つか:中央のネットワークアカウントが所有するか、各アカウントが持つか
  • どう接続するか:同一VPCを共有するか、Transit Gatewayで別VPCをつなぐか
  • どう分離するか:セキュリティグループ、サブネット、アカウント境界

VPC共有(サブネット共有)の仕組み

AWS Resource Access Manager(RAM)を使い、ネットワークアカウントのサブネットを組織内の他アカウントに共有します。参加アカウントは共有サブネット内にEC2やRDSなどを作成でき、VPC・ルートテーブル・ゲートウェイ自体の管理はVPC所有者だけが行います。どんな要件のとき選ぶか:ネットワーク管理を一元化したい、IPアドレスを節約したい、アカウント間のデータ転送料金を抑えたい場合です。

Transit Gatewayを選ぶ場面

アカウントごとにVPCを分けて強く分離したい、VPCごとにCIDRや設定が異なる、オンプレミスや複数リージョンと接続するといった場合は、Transit Gatewayによるハブ・アンド・スポークが向きます。どんな要件のとき選ぶか:ルーティングを細かく制御したい場合です。

両者の併用

実際の組織では、共有VPCで多数のワークロードを収容しつつ、Transit Gatewayでオンプレミスや別のVPCと接続する構成が一般的です。

観点VPC共有Transit Gateway
ネットワーク管理所有者が一元管理VPCごとに個別
アカウント間通信同一VPC内の通信アタッチメント経由
コスト転送・アタッチ料金を抑えやすいアタッチ・処理料金が発生
強い分離サブネット単位VPC単位で強い
試験ポイント VPC共有では、参加アカウントのリソースは同じVPC内にあります。アカウント間通信にVPCピアリングやTransit Gatewayは不要で、IPアドレスが重複しない点も特徴です。
よくある誤り 共有されたサブネットは、参加アカウント側からサブネットやルートテーブルを変更できません。変更できるのは自分のリソースだけです。

チェックリスト

  • VPC共有がRAMで実現されることを説明できる
  • VPC共有が向く要件とTransit Gatewayが向く要件を区別できる
  • 参加アカウントができることとできないことを説明できる
  • 両者を併用する構成を説明できる

まとめ

ネットワークを中央で管理して簡素化したいときはVPC共有、強い分離やハイブリッド接続が要件ならTransit Gateway、というのが判断の軸です。 知識が定着したら、クイズで理解度を確認しましょう。最新の試験情報はAWS認定 公式ページで確認できます。

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