VPC共有とTransit Gatewayの使い分け 共有サブネットで多数アカウントのネットワークを簡素化する
アカウントを増やすたびにVPCも増やすと、Transit Gatewayのアタッチメントやルート、CIDR管理が膨らみます。SAP試験では、組織全体のネットワークを少ない運用負荷で設計する力が問われ、その選択肢の1つがVPC共有です。
覚え方:マルチアカウントのネットワーク設計の3つの観点
- 誰がネットワークを持つか:中央のネットワークアカウントが所有するか、各アカウントが持つか
- どう接続するか:同一VPCを共有するか、Transit Gatewayで別VPCをつなぐか
- どう分離するか:セキュリティグループ、サブネット、アカウント境界
VPC共有(サブネット共有)の仕組み
AWS Resource Access Manager(RAM)を使い、ネットワークアカウントのサブネットを組織内の他アカウントに共有します。参加アカウントは共有サブネット内にEC2やRDSなどを作成でき、VPC・ルートテーブル・ゲートウェイ自体の管理はVPC所有者だけが行います。どんな要件のとき選ぶか:ネットワーク管理を一元化したい、IPアドレスを節約したい、アカウント間のデータ転送料金を抑えたい場合です。
Transit Gatewayを選ぶ場面
アカウントごとにVPCを分けて強く分離したい、VPCごとにCIDRや設定が異なる、オンプレミスや複数リージョンと接続するといった場合は、Transit Gatewayによるハブ・アンド・スポークが向きます。どんな要件のとき選ぶか:ルーティングを細かく制御したい場合です。
両者の併用
実際の組織では、共有VPCで多数のワークロードを収容しつつ、Transit Gatewayでオンプレミスや別のVPCと接続する構成が一般的です。
| 観点 | VPC共有 | Transit Gateway |
|---|---|---|
| ネットワーク管理 | 所有者が一元管理 | VPCごとに個別 |
| アカウント間通信 | 同一VPC内の通信 | アタッチメント経由 |
| コスト | 転送・アタッチ料金を抑えやすい | アタッチ・処理料金が発生 |
| 強い分離 | サブネット単位 | VPC単位で強い |
チェックリスト
- VPC共有がRAMで実現されることを説明できる
- VPC共有が向く要件とTransit Gatewayが向く要件を区別できる
- 参加アカウントができることとできないことを説明できる
- 両者を併用する構成を説明できる
まとめ
ネットワークを中央で管理して簡素化したいときはVPC共有、強い分離やハイブリッド接続が要件ならTransit Gateway、というのが判断の軸です。 知識が定着したら、クイズで理解度を確認しましょう。最新の試験情報はAWS認定 公式ページで確認できます。
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