MTUとフラグメンテーションのトラブルシュート 大きいパケットだけ詰まる原因を探る
ANS-C01では、通信の一部だけが失敗するトラブルシュートが出題されます。その代表がMTUの不整合です。この記事は、経路ごとのMTUと、症状から原因を絞り込む手順を整理します。
覚え方:3つの観点
「経路上の最小MTU」「パスMTU探索(PMTUD)の成否」「MSSの調整」の3つで考えます。
経路ごとのMTU
VPC内の通信は、ジャンボフレーム(MTU 9001)を使えます。一方で、インターネットゲートウェイを通る通信やVPNは、1500以下になります。経路の途中に1500のところがあると、全体が小さい値に制限されます。
| 経路 | MTUの目安 |
|---|---|
| 同一VPC内・同一リージョンのピアリング | 9001 |
| リージョン間のVPCピアリング・Transit Gateway | 8500 |
| Direct Connect(プライベートVIF / トランジットVIF) | 9001 / 8500 |
| インターネットゲートウェイ・Site-to-Site VPN | 1500以下 |
症状から原因を探る
典型的な症状は、小さなパケットは通るが、大きなパケットだけが失敗する状態です。SSHのログインやpingは成功し、大きなHTTP応答やファイル転送だけが止まります。PMTUDは、経路上の機器が返すICMP「フラグメンテーションが必要」(タイプ3、コード4)に依存します。セキュリティグループやネットワークACLでICMPを拒否していると、送信側が小さくすべきと気づけず、通信が止まったままになります。
対策
1つ目は、ICMPのタイプ3、コード4を許可することです。2つ目は、MSSクランプでTCPのセグメントサイズを経路に合わせることです。3つ目は、VPN経由の通信だけは、MTUを1500以下に揃えることです。
チェックリスト
- VPC内・Transit Gateway・インターネット経由のMTUの違いを言える
- 大きなパケットだけ失敗する症状からMTUを疑える
- PMTUDに必要なICMPのタイプとコードを言える
- MSSクランプの役割を説明できる
まとめ
MTUの問題は、経路の最小値・PMTUD・MSSの3観点で切り分けると、原因にたどり着けます。 理解度はクイズで確認し、最新の試験範囲はAWS認定 公式ページで確かめましょう。
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