グローバル配信とトラフィック制御 Route 53・CloudFront・Global Accelerator を使い分ける
「世界中の利用者に速く届けたい」「リージョン障害時に切り替えたい」という要件に対して、ANS-C01 では3つのサービスが候補に並びます。似て見えますが、動作するレイヤーが違うため判断基準は明快です。
覚え方は「名前解決・キャッシュ・経路」の3層
Route 53 は名前解決の層で誰に向けるかを決め、CloudFront はキャッシュの層でコンテンツをエッジに置き、Global Accelerator は経路の層でAWSバックボーンへ早く載せます。問題文が「静的コンテンツ」ならキャッシュ、「UDPやゲーム、固定IP」なら経路、「重み付けや地理条件で振り分け」なら名前解決、と対応づきます。
それぞれの使いどころ
Route 53 はレイテンシーベース、位置情報、加重、フェイルオーバーなどのルーティングポリシーを持ちます。ヘルスチェックと組み合わせた災害対策の切り替えに使えますが、切り替わりの速さはクライアント側のDNSキャッシュに左右されるため、TTLを60秒程度に下げる設計がセットで問われます。CloudFront は画像や動画、APIレスポンスのキャッシュに加え、Origin Access Control でS3を非公開のまま配信する、AWS WAF を前段に置く、といった用途が定番です。Global Accelerator は静的Anycast IPを2つ払い出し、TCPとUDPの両方に対応します。ファイアウォールにIPを許可登録してもらう必要がある、DNSのTTLに依存せず数十秒で切り替えたいという要件はこのサービスの指名買いです。
| 観点 | Route 53 | CloudFront | Global Accelerator |
|---|---|---|---|
| 動作レイヤー | DNS | HTTPとHTTPS | TCPとUDP |
| エンドポイント | DNS名 | ディストリビューション名 | 静的Anycast IP 2つ |
| キャッシュ | なし | あり | なし |
| 切り替え速度 | TTL依存 | オリジンフェイルオーバー | ヘルスチェックで数十秒 |
| 代表的な用途 | 重み付け・地理振り分け | 静的コンテンツ配信 | ゲーム・IoT・IP固定 |
チェックリスト
- 3サービスが動作するレイヤーの違いを説明できる
- Route 53 の主要ルーティングポリシーを挙げられる
- Global Accelerator が選ばれる要件(固定IP・UDP・高速切替)を言える
- CloudFront の Origin Access Control の役割を説明できる
- CloudFront と Global Accelerator の併用パターンを説明できる
まとめ
グローバル配信は「名前解決・キャッシュ・経路」の3層で切り分けると、選択肢の絞り込みが速くなります。 理解度の確認にはクイズが便利です。試験範囲や申し込みの最新情報はAWS認定 公式ページもあわせて確認してください。
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