AWS Fault Injection Serviceで始めるカオスエンジニアリング 実験テンプレートと停止条件
障害に強い設計は、実際に障害を起こして初めて確かめられます。DOP試験では、本番に近い環境で安全に障害を注入し、耐障害性を検証する運用の考え方が問われます。そのためのマネージドサービスが AWS Fault Injection Service(FIS)です。
覚え方:FISの実験を構成する3つの要素
- アクション:注入する障害(EC2の停止、ネットワーク遅延、CPU負荷など)
- ターゲット:対象のリソース(タグやARNで絞り込む)
- 停止条件:CloudWatchアラームで、被害が広がる前に実験を自動停止
実験テンプレートの考え方
アクション・ターゲット・停止条件を実験テンプレートに定義して実行します。どんな要件のとき選ぶか:Auto Scalingが障害時に期待どおりにインスタンスを置き換えるか、フェイルオーバーが想定時間内に完了するかを検証したいときです。
停止条件と安全性
停止条件には、CloudWatchアラームを指定します。エラー率やレイテンシーが閾値を超えたら、実験を自動で止めます。IAMロールで実験が操作できる範囲も制限できるため、影響範囲を最小限にして検証を進められます。
運用への組み込み
実験をCI・CDパイプラインや定期的なGame Dayに組み込めば、変更のたびに耐障害性を確認できます。仮説を立て、定常状態の指標を決め、結果から設計を改善する流れが基本です。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 仮説 | AZ障害が起きても可用性が維持される |
| 2. 定常状態 | エラー率・レイテンシーなどの指標を決める |
| 3. 実験 | FISで障害を注入する |
| 4. 検証と改善 | 結果を分析して設計を見直す |
試験ポイント 実験には必ず停止条件を設定します。停止条件のないカオス実験は、本番で被害を広げる恐れがあり、出題でも安全性の観点が重視されます。
よくある誤り FISは障害を注入するサービスであり、障害を検知・復旧するサービスではありません。検知にはCloudWatch、復旧にはAuto Scalingなどが別に必要です。
チェックリスト
- FISの実験を構成する3つの要素を挙げられる
- 停止条件の目的を説明できる
- カオスエンジニアリングの手順を説明できる
- 検知・復旧のサービスとの役割分担を説明できる
まとめ
障害を安全に注入して耐障害性を検証するのがFISです。停止条件を必ず設定し、継続的な検証に組み込みましょう。 知識が定着したら、クイズで理解度を確認しましょう。最新の試験情報はAWS認定 公式ページで確認できます。
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