DOP-C02 上級 DOP

AWS Fault Injection Serviceで始めるカオスエンジニアリング 実験テンプレートと停止条件

障害に強い設計は、実際に障害を起こして初めて確かめられます。DOP試験では、本番に近い環境で安全に障害を注入し、耐障害性を検証する運用の考え方が問われます。そのためのマネージドサービスが AWS Fault Injection Service(FIS)です。

覚え方:FISの実験を構成する3つの要素

  • アクション:注入する障害(EC2の停止、ネットワーク遅延、CPU負荷など)
  • ターゲット:対象のリソース(タグやARNで絞り込む)
  • 停止条件:CloudWatchアラームで、被害が広がる前に実験を自動停止

実験テンプレートの考え方

アクション・ターゲット・停止条件を実験テンプレートに定義して実行します。どんな要件のとき選ぶか:Auto Scalingが障害時に期待どおりにインスタンスを置き換えるか、フェイルオーバーが想定時間内に完了するかを検証したいときです。

停止条件と安全性

停止条件には、CloudWatchアラームを指定します。エラー率やレイテンシーが閾値を超えたら、実験を自動で止めます。IAMロールで実験が操作できる範囲も制限できるため、影響範囲を最小限にして検証を進められます。

運用への組み込み

実験をCI・CDパイプラインや定期的なGame Dayに組み込めば、変更のたびに耐障害性を確認できます。仮説を立て、定常状態の指標を決め、結果から設計を改善する流れが基本です。

手順内容
1. 仮説AZ障害が起きても可用性が維持される
2. 定常状態エラー率・レイテンシーなどの指標を決める
3. 実験FISで障害を注入する
4. 検証と改善結果を分析して設計を見直す
試験ポイント 実験には必ず停止条件を設定します。停止条件のないカオス実験は、本番で被害を広げる恐れがあり、出題でも安全性の観点が重視されます。
よくある誤り FISは障害を注入するサービスであり、障害を検知・復旧するサービスではありません。検知にはCloudWatch、復旧にはAuto Scalingなどが別に必要です。

チェックリスト

  • FISの実験を構成する3つの要素を挙げられる
  • 停止条件の目的を説明できる
  • カオスエンジニアリングの手順を説明できる
  • 検知・復旧のサービスとの役割分担を説明できる

まとめ

障害を安全に注入して耐障害性を検証するのがFISです。停止条件を必ず設定し、継続的な検証に組み込みましょう。 知識が定着したら、クイズで理解度を確認しましょう。最新の試験情報はAWS認定 公式ページで確認できます。

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