【SAP-C02】移行戦略(7R)とDR設計パターン徹底解説
SAP-C02では、既存システムのAWSへの移行と、災害対策(DR)の設計判断が重要テーマです。いずれも「要件(コスト・期間・改修可否・RTO/RPO)に対して最適な方式を選ぶ」力が問われます。本記事では移行戦略「7R」の選び方と、DR代表4パターンのトレードオフを、具体例と比較表で分かりやすく整理します。1本目の合格ガイドと合わせてご覧ください。
移行の全体像(3ステップ)
- 評価(ディスカバリ):現行資産・依存関係・コストを可視化する(AWS Application Discovery Service など)。
- 計画:アプリごとに移行戦略(7R)を割り当て、順序を決める。
- 移行・最適化:ツールで移行し、移行後にコスト・性能を継続改善する。
ポイントは「全部を一律で移さない」こと。アプリの重要度と改修コストに応じて戦略を使い分けます。
移行戦略「7R」の選び方(具体例つき)
- Rehost(リホスト/そのまま移設):短期・低改修で“とりあえずクラウドへ”。例:オンプレのVMをそのままEC2へ。ツールは AWS Application Migration Service。
- Replatform(一部最適化):小さな改善を加える。例:自前DBを RDS へ載せ替えて運用負荷を下げる。
- Repurchase(買い替え):SaaSへ乗り換え。例:自社メールをマネージド/SaaSへ。
- Refactor(作り替え):クラウドネイティブ化。例:モノリスをコンテナ・サーバーレスへ。効果は大きいが期間・コストも大。
- Retain(保持):今は移さない(塩漬け)。Retire(廃止):使っていないものはやめる。Relocate(再配置):VMware基盤ごと移すなど。
試験ポイント 「最小の改修・短期」なら Rehost、「DBだけマネージド化」なら Replatform、「大幅な近代化」なら Refactor。設問の“改修をどこまで許容するか・期間”で選び分けます。
大規模データ移行の手段
- AWS DMS:稼働中DBを最小停止で移行。異種DB間(例:Oracle から Aurora)や継続的レプリケーションに対応。
- AWS DataSync:オンラインの大容量ファイル転送を高速・自動化。
- AWS Snow Family:ネットワーク転送が非現実的な数十TB〜PB級を物理デバイスで搬送。「回線が細い・締切が近い」ならこれ。
DR設計の4パターン(比較表)
DRは「RTO/RPOが厳しいほどコストが上がる」トレードオフが核心です。要件から一意に選べるようにしましょう。
| 方式 | 復旧の速さ | コスト | 向いている要件 |
|---|---|---|---|
| バックアップ&リストア | 遅い(時間〜) | 最安 | RTO/RPOが緩い、低頻度の復旧 |
| パイロットライト | 中 | 低〜中 | 最小構成を常時起動、必要時に拡張 |
| ウォームスタンバイ | 速い | 中〜高 | 縮小版を常時稼働、素早い切替 |
| マルチサイト(アクティブ/アクティブ) | 最速(ほぼ無停止) | 最高 | RTO/RPOがほぼゼロ、ミッションクリティカル |
直前チェックリスト
- 7Rを「改修コストと期間」で振り分けられる(Rehost/Replatform/Refactor の違い)
- DMS(最小停止・異種DB)とDataSync(ファイル)とSnow(物理搬送)を使い分けられる
- DR4方式を RTO/RPO とコストのトレードオフで選べる
- 「ほぼ無停止」ならマルチサイト、「最安・復旧遅くてOK」ならバックアップ&リストア、と即答できる
まとめ
移行とDRは「要件 → 戦略」の対応づけが得点源です。具体例と比較表で境界を押さえ、演習で判断力を鍛えましょう。クイズや資格対策ページもご活用ください。試験番号・配点は改訂されることがあるため、申込前にAWS認定 公式ページで最新情報をご確認ください。
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