SAP-C02 上級 SAP

【SAP-C02】マルチアカウント設計とガバナンス(Organizations・Control Tower)

SAP-C02では、複数アカウントを安全かつ効率的に運用するエンタープライズ設計が中核テーマの一つです。本記事では AWS Organizations と Control Tower を軸に、マルチアカウントのガバナンス設計を整理します。合格ガイドや移行・DR記事と合わせてご覧ください。

覚え方のフレームは「①なぜ分けるか」「②Organizationsで統制する」「③Control Towerで自動化する」の3点です。

①なぜマルチアカウントなのか

環境分離(本番/開発)、課金の可視化、障害やセキュリティの影響範囲(ブラスト半径)の限定のために、ワークロードをアカウント単位で分けるのが定石です。これを統制するのが Organizations と Control Tower です。

②AWS Organizations の役割

  • 一括請求(Consolidated Billing):使いどころは複数アカウントのコストを集約・可視化したい場合。
  • OU(組織単位):使いどころは本番用OU・開発用OUのようにアカウントを階層管理したい場合。
  • SCP(サービスコントロールポリシー):使いどころは「特定リージョンの利用を組織全体で禁止する」など、各アカウントの最大権限の境界(ガードレール)を定義したい場合。

③AWS Control Tower の役割

Control Tower は Organizations を土台に、ベストプラクティスに沿ったランディングゾーンを自動構築します。使いどころは新規アカウントの払い出し(Account Factory)を標準化したい、予防的・発見的ガードレールやログアーカイブ・監査アカウントの整備を一元化したい場合です。

アクセス管理とログ集約

  • IAM Identity Center:使いどころはSSOと権限セットを複数アカウント横断で集中管理したい場合。
  • CloudTrail(組織証跡)とConfig:使いどころは全アカウントの監査・構成評価を集約したい場合。
サービス役割
Organizations基盤(OU・SCP・一括請求)
Control Tower自動セットアップと統制
IAM Identity Centerアクセス管理(SSO)
Config構成評価
よくある誤り SCPは"許可の上限"を定めるガードレールであり、個々の権限付与はIAMポリシーで行う点を混同しないよう注意しましょう。

チェックリスト

  • OU・SCPによるアカウント階層とガードレール設計を理解しているか
  • Control TowerとOrganizationsの役割分担(自動化基盤か土台か)を区別できるか
  • SCPが"許可の上限"であり権限付与そのものではない点を理解しているか
  • IAM Identity CenterでSSOを一元管理する構成をイメージできるか
  • 組織証跡・Configで全アカウントの監査を集約する設計になっているか

まとめ

マルチアカウント設計は「分離」と「統制」の両立が鍵です。各サービスの役割を区別して選べるようにしましょう。クイズで確認できます。試験番号・配点は改訂されることがあるため、申込前にAWS認定 公式ページで最新情報をご確認ください。

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